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2026.06.24教職員・在学生の活躍

機械工学科 黒瀬雅詞教授が日本塑性加工学会賞 技術開発賞(中小企業)を受賞しました

 機械工学科の黒瀬雅詞教授が日本塑性加工学会賞 技術開発賞(中小企業)を受賞しました。本賞は、塑性加工分野において独創性のある技術・材料・機械・製品を開発し、優れた業績を挙げた個人またはグループに授与されるものであり、塑性加工分野における優れた技術開発を顕彰する権威ある賞です。今回の受賞は、黒瀬教授らの研究開発成果が高く評価されたものです。表彰式は2026年6月11日に執り行われました。

受賞テーマ:AIを用いた厚板金属製品の革新的生産プロセスの開発
開発概要:
 本技術開発は鉄道用の枕木固定治具や自転車駐輪機を製造する際、AIを活用してレベラー・プレス・溶接の3工程を全体最適化する製造方法に取り組んだものです。これまで熟練作業者の経験に頼っていた微妙な調整作業を自動化し、作業時間の短縮と品質の安定化を実現した点が大きな成果です。
 今回のAIは、単に機械の動きを制御するだけでなく、材料の「見えない特性」を推定しながら最適な加工条件を判断する必要がありました。そのため、レベラー工程には深層学習を用いた「強化学習」、プレス工程には「逆強化学習」、溶接工程には「ε-greedy法」といった、工程ごとに最適なAI手法を使い分けています。さらに、これらを統合して全体として最適な制御が行えるように工夫しました。
 開発したAIの検証には、変位計測やX線残留応力測定、成形シミュレーションなどを組み合わせ、材料ロットごとのばらつきについても材料試験を通じてデータを蓄積しました。その結果、材料の状態が事前に分からない場合や、新しい機械を導入した場合でも適用できるフィジカルAIの先駆けでもあり,「プロセス統合型AI制御」という柔軟なAI制御技術を確立することができました。

 


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